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”集団自決”のチビチリガマ 初めて生存者が不在の慰霊祭
78年前の沖縄戦で、住民の強制集団死いわゆる集団自決が起きた読谷村のチビチリガマで慰霊祭が行われました。
戦争体験者の高齢化が進み生存者が参加できない初めての慰霊祭となりました。
1945年4月1日、読谷村にアメリカ軍が上陸し、チビチリガマでは翌2日に追い詰められた住民たちの間でいわゆる「集団自決」が起き、80人あまりの尊い命が失われました。
慰霊祭はこの日にあわせて毎年行われていますが、遺族会によりますと戦争体験者の高齢化が進む中で今回初めて集団自決を生き延びた人が参加できませんでした。
▽チビチリガマ遺族会・與那覇徳雄会長
「沖縄戦を体験されたでももう語る事が難しくなっていますので。もう二度とチビチリガマの悲劇を起こさないという思いは皆さん強く思っていますので、みんなでこのガマを守る。それが私たちの今の使命だと思っています」
今回は4年ぶりに一般の参加者を受け入れ、手を合わせる若い世代の姿もありました。
▽チビチリガマ遺族会・與那覇徳雄会長
「しっかりと学んで、命の大切さを考えて帰ってもらいたいと思っています」
参加者は二度と悲劇を繰り返さないために沖縄戦の実相を次の世代につないでいくことを誓っていました。
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