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「力になりたい」地元漁師も捜索に加わる 陸自ヘリ不明から4日

事故が起きてから4日が経ち、現場では範囲を広げ人員を増やして捜索が行われていますが、安否がわからない10人に直接つながるような手がかりは見つかっていません。

▽テレビ西日本・鑓水航記者
「上空700メートル地点から見てもかなり広い海であることが分かります。捜索活動が容易では無いことが伺えます」

9日の午前に見つかったヘルメット。伊良部島の佐良浜海岸で捜索に当たっていた自衛隊員が発見したもので、行方不明となったヘリコプターに乗っていた隊員のものである事が確認されました。

これまでに陸上自衛隊と書かれたドアや回転翼とみられる漂流物が引き揚げられていて、9日はヘリコプターの燃料タンクと見られるものも発見されています。

海上保安庁と自衛隊では風や波で流されている事を想定し、捜索範囲をレーダーから消失した周辺の海域から南西へと拡大しました。

自衛隊は音波で海底を捜索する掃海艇「ししじま」や、無人潜水艦を搭載した潜水艦救難艦「ちはや」も投入。

▽與古田遼記者
「きょうは橋を渡った宮古島でも自衛隊によって沿岸の捜索が行われています」

自衛隊は「沿岸地上捜索部隊」を100人増やした370人態勢とし、地上から浮遊物が流れ着いていないかを探していますが10人の安否に直接繋がるような手掛かりは見つかっていません。

10日午前、宮古島市役所を訪れた陸上自衛隊第15旅団の杉村繁実副旅団長。

座喜味市長との非公開の面談で「海底の地形が複雑で、潮の流れの影響も大きい」などと捜索が難航している事を説明しました。

▽宮古島市・座喜味一幸市長
「市としては災害対策本部の全弾である体制を取りまして、捜索に全面協力しようという事で各部に対しては協力体制をしいている。私たち市民も気をもんでいる所ですからね。出来れば早めに捜索の結果が出ればなと思っています」

10日は地元の漁師たちも漁に出るの控えて漁船を出して捜索に協力しました。

▽漁師
「みんな探す気持ちで行っている。1人でも2人でも見つかったらいいけど。もう4日、5日目になっているから」
「自分たちも少しでも助けてやりたいと。できることを」
「待っている家族もいるので、見つかれば見つけたいと思う気持ちで行ってます」

現場では懸命な捜索が続けられています。

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