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78年前の沖縄戦 戦没者遺品が遺族のもとへ
豊見城市の旧海軍司令部壕で名前が刻まれた戦没者の遺品が見つかり、大阪から訪れた遺族に返されました。
旧海軍司令部壕では京都府のNPO法人が呼びかけて一般に公開されていない場所で遺骨や遺品の発掘作業が行われていて、今年2月「辻村彌寿治(つじむらやすはる)」と彫られた筆箱のような入れ物が見つかりました。
▽辻村又一さん
「我々も非常に感慨深いものがあります」
管理事務所の職員が彫られた名前をてがかりに遺族を探し、大阪に住む甥の夫婦が24日に沖縄を訪れました。
▽彌寿治さんの甥にあたる辻村又一さん
「うちの親父から弟(叔父)のストーリーは聞いていましたし、(父は)弟が亡くなっているということで沖縄に何回も遺族として参って」
▽妻・辻村孝子さん
「物じゃなくて魂を迎えに行くという気持ちがあったので、ちゃんと迎えに行って仏壇に供えてあげようと」
又一さんによりますと当時海軍の少佐だった彌寿治さんの遺骨は見つかっておらず、遺品が返ってきたら亡くなった父も喜ぶと思うと感謝しました。
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