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陸自ヘリ事故 引き揚げに向けた作業29日から

宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、海に沈んだ機体を引き揚げる民間のサルベージ船の会社による作業が今月29日から始まることがわかりました。
今月6日、10人が乗った陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故では、これまでに5人の遺体が引き上げられ身元が確認されています。
一方、海中ではほかに隊員とみられる1人と機体の胴体とみられる部分が確認されていて、自衛隊と海上保安庁が見つかってない4人の捜索が続けるともに、機体の引き揚げに向け民間のサルベージ船の手配が進められていました。
こうしたなか、第11管区海上保安本部の島谷邦博本部長は26日の会見で、サルベージ船の会社による作業が今月29日から始まることを明らかにしました。
▽第11管区海上保安本部・島谷邦博本部長
「4月29日から陸上自衛隊と民間のサルベージ会社による海底の捜索が実施される」
サルベージ会社の担当者が宮古島海上保安部を訪れ、ヘリの機体の引き揚げ作業を行う旨を伝えたということです。
消息を絶った原因はわかっておらずフライトレコーダーや機体の回収は究明に向けたカギとなります。
事故をめぐっては当時宮古島駐屯地のトップだった伊與田雅一1等陸佐の安否がわかっておらず、新たに就任した比嘉隼人司令が26日に宮古島市の座喜味市長を訪ね「海に残る5人の引き上げに全力を尽くす」と述べました。
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