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PAC3配備の与那国島 「国防優先に民間は協力すべき」町長は常設を要望

北朝鮮の軍事偵察衛星の発射に備えたPAC3の配備に伴い県内の空港や港が使用されていることについて、与那国町の糸数町長は「国防が優先で民間は協力すべき」とする考えを示しました。

政府が出した「破壊措置準備命令」に伴い地上配備型迎撃システムのPAC3の県内への配備が始まってから4月30日で1週間となりました。

与那国島ではこの間、部隊の人員や資機材を輸送するため空港に連日自衛隊機が離着陸し、港でも民間の貨物船から多くの車両が陸揚げされました。

こうした状況について与那国町の糸数健一町長は沖縄テレビの取材に次のように述べました。

▽糸数健一与那国町長
「僕は国防が一番大事だと思いますよ。国防があって初めて国家が存在できるわけだし、それがあって民間が経済活動できるわけですから。行政もそうだし民間も協力すべきだと思います」

与那国島では駐屯地に隣接するグラウンドにPAC3の発射台が2基展開しています。

糸数町長は事態が収束したあと部隊が撤収すれば再び配備するまでに時間がかかるとしてPAC3を駐屯地に常設してほしいと述べました。

一方、今回の運用をめぐって住民からは自衛隊の機能強化や軍備の拡大に繋がらないか懸念や不安の声も聞かれています。

ところで防衛省は今年度、与那国駐屯地に電子戦部隊を配備するほか将来的に対空ミサイル部隊の配備も計画していて、今月15日に住民説明会を開く事にしています。

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