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貪欲な食性と毒を持つカエル 小浜島で初確認
生態系への悪影響が懸念される特定外来生物のオオヒキガエルが、今月、竹富町の小浜島で初めて確認されました。環境省は生息状況について緊急調査に乗り出しました。
かつてサトウキビ栽培の害虫駆除の目的で石垣島などに持ち込まれた中南米原産のオオヒキガエルは、在来のカエルより大型でオスの鳴き声は機械音にもたとえられます。
環境省によりますと今月4日午後10時ごろ、竹富町の小浜島で観光客がオオヒキガエルを見つけその姿を撮影しました。
特定外来生物のオオヒキガエルが小浜島で確認されたのは今回が初めてで、環境省も警戒を強めています。
▽石垣自然保護官事務所・古見用介自然保護官
「毒を持っているのでオオヒキガエルを捕食しようとするほかの生物がいないこともあって数が減らない。カエルで卵をたくさん産みますので数がものすごく増える。非常に貪欲な食性を持っているので、生態系への影響が大きい」
環境省は鳴き声を使ってオオヒキガエルを呼び寄せる罠をしかけ、小浜島での生息状況について緊急調査に乗り出しました。
オオヒキガエルは毒を持っているため素手で触れないようにし、また、鳴き声を聞いたり卵を発見した際には出来るだけ早く通報して欲しいと呼びかけています。
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