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北朝鮮”ミサイル発射” 台風接近で迎撃システムを展開できず

31日、北朝鮮が人工衛星と称する「ミサイル」を発射し、沖縄県内を対象に全国瞬時警報システムJアラートが出されました。被害は確認されていませんが一時、交通に影響が出ました。

▽防災無線
「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます」

31日午前6時28分、北朝鮮から人工衛星と称するミサイルが発射され、沖縄県全域にJアラートを通して避難が呼びかけられました。

▽ゆいレール駅のアナウンス
「安全確認のため全線において列車運行を一時停止しております」

この影響でゆいレールが一時運行を見合わせたほか、那覇空港では地上スタッフが作業の中断を余儀なくされ8便に出発の遅れが出ました。

午前7時過ぎに発射されたものが日本に飛来する恐れがなくなったとして避難の呼びかけは解除され、県によりますとこれまでに被害は確認されていません。

▽玉城知事
「国連決議に違反し台風が接近している状況での発射は大変遺憾としか言いようがありません」

落下物などに備えて先島諸島にも自衛隊のPAC3の部隊が配備されていますが、台風2号による強風で発射機が倒れる恐れがあることなどから、先島諸島のいずれの場所でも展開されていなかったことが関係者への取材でわかりました。

▽石垣市・中山義隆市長
「今回、予定していた南ぬ浜町に展開できない間に北朝鮮のミサイルが発射という形になっていますので、今後同様の事例が出た時にもどう対応するか検討していきたいと思います」

▽宮古島市民
「危機感を感じたので避難所くらいはチェックしておかないといけないなと感じました」

▽那覇市内の小学校長
「解除されたのを聞いて一安心しました。やっぱり命を守るというのが学校の役目ですし、落ち着いて対応しようと職員と話し共通確認して行動しました」

▽与那国町民
「いつまでこういう問題が続くのかな。(発射予告が)6月11日まであったら毎日毎日情報収集しないといけない」

北朝鮮は今回の発射について「エンジンに不具合が発生し墜落した」とした上で、「原因を解明しできるだけ早い時期に2回目の打ち上げを行う」と発表しました。

政府は再度の打ち上げを警戒し、北朝鮮が通告した6月11日まで万全の態勢で臨むとしています。

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