古酒を再蒸留・分解し新たな泡盛をブレンド
県内の酒販店と酒造メーカーが熟成された古酒を再度蒸留して新たな泡盛を生み出すという県内で初めての取り組みに挑戦しています。
酒類を販売する南島酒販が県内の酒造メーカーと共に今までにない製法で泡盛作りに取り組むshimmerプロジェクト。
先週、新たな挑戦が報道陣に公開されました。
▽永田裕介記者
「26年もののクースを再度蒸留し15種類に分解する作業が行われています」
西原町の石川酒造場で行われているのは、貯蔵していた26年ものの古酒を再び蒸留する取り組みです。
味や香りが異なる15種類に分解し、これらをブレンドする県内で初めての試みです。
石川酒造には県などが主催する泡盛鑑評会で初代ベストブレンダーに選ばれた石川由美子さんが在籍していて、石川さんの技能が最大限活かされています。
▽石川酒造場製造部マスターブレンダー石川由美子部長
「1つのお酒を15に分けてそれをブレンドすることで2つの全く違う資質のお酒ができたっていうことにちょっとだけびっくりはしているんですね。今回は爽やかタイプと、ちょっと泡盛のどっしりタイプという形で2種類作りました」
shimmerプロジェクトでこれまでに生み出された泡盛は、先月東京で開かれたアジア最大級の品評会で最高金賞に次ぐ金賞をそれぞれ受賞するなど高い評価を得ています。
▽南島酒販・古謝雄基さん
「メーカーの作り手たちの技術力や製法アイディアで世界でも戦える酒が一般酒でも作れることが証明できました。それを広げていければなと思っています」
泡盛の可能性を広げようと様々な手法にチャレンジするshimmerプロジェクト。
分解した古酒をブレンドして開発された2種類の泡盛は今年の秋ごろからそれぞれ100本の数量限定でオンラインで販売する予定です。
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