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北朝鮮”ミサイル”発射 台風で迎撃態勢とれなかった先島のPAC3が展開

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台風が遠ざかった先島諸島では北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げに備えてPAC3の部隊が迎撃態勢を整えるため準備する様子が確認されました。

石垣市では2日の午後1時過ぎにPAC3の関連車両が駐屯地を出発し、市民や観光客が往来する市街地を抜けて民間地の南ぬ浜町に配置されました。

北朝鮮は今月11日までの間に「軍事偵察衛星」を打ち上げる計画を通告し、5月331日の発射が失敗したことを受け速やかに2回目を打ち上げると発表しています。

政府は落下物に備えて先島諸島に地上配備型迎撃システムのPAC3を搬入していましたが、関係者によりますと台風による強風で発射機が倒れる事などを懸念して1回目の打ち上げの際に迎撃態勢をとることができませんでした。

一連の対応について問われた航空自衛隊の内倉浩昭幕僚長は「部隊運用というのは天候も含めてその時々の様々な状況を踏まえて最適なかたちで行う事となります」と説明しました。

2日午前、与那国町役場を訪れた自衛隊に対し、与那国町の糸数町長は「PAC3を台風で傷つけちゃいかない、なんかあってはいけないということで(発射機を)畳んだ片づけたという事で、私はびっくりしています。甚だ遺憾なことだと思っています」

与那国島では今朝になって自衛隊がPAC3の車両を展開する様子が見られました。

また、宮古島分屯基地でも発射機が上空を向いているのが確認されました。

ところで政府は北朝鮮による打ち上げをこれまで「ミサイル」という表現をしていましたが、松野官房長官は1回目に発射されたものは「衛星」だという認識を示しました。

一方、衛星の打ち上げは弾道ミサイルの技術を応用したもので国連安保理の決議違反であると重ねて批判しました。

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