辺野古埋め立てめぐる沖縄県と国の対立調停する係争処理委員会

普天間基地の移設計画で、埋め立て予定海域のサンゴの移植を県に許可するよう求めた農林水産大臣の是正の指示について審査する国地方係争処理委員会が開かれ、県と国が意見陳述を行いました。

普天間基地の移設計画をめぐって沖縄県はサンゴの移植の許可を迫る農林水産大臣の是正の指示は違法だと国地方係争処理委員会に審査を申し出ていて、１７日の委員会に池田副知事が出席して意見を述べました。

▽池田副知事
「（設計変更申請の）沖縄県の承認を受けてサンゴ類の生息場所で地盤改良工事をして埋め立てが出来ることが前提となりますが、沖縄防衛局は未だその承認を受けておらず事実として埋め立てが出来ないため、採捕の必要が認められないことは明らかです」

池田副知事は県が大浦湾側の設計変更を承認していないことを踏まえ、農林水産大臣の是正の指示は権限の濫用で国の違法な関与だと指摘しました。

一方の国側は意見陳述で「違法性は無い」と主張したということです。

終了後に会見した菊池洋一委員長は来月３１日までに結論を出す考えを示しました。