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生きている限り・・・ 声を振り絞る元ひめゆり学徒
糸満市のひめゆりの塔で慰霊祭が行われ、元学徒が犠牲となった友のために生きている限り不戦を訴えたいと声をふり絞りました。
ひめゆりの塔には沖縄戦で陸軍病院に看護要員として動員され命を落としたひめゆり学徒隊の女学生ら227人の名が刻まれています。
慰霊祭には元ひめゆり学徒の島袋淑子さんと仲里正子さんのほか、ひめゆり同窓会の7人が足を運びました。
▽元ひめゆり学徒隊・島袋淑子さん
「どこでどんなふうに亡くなったかわからない、お友達がおりますので、何年たってもそれだけはどうしても忘れることが出来なくて」
コロナ禍で慰霊祭が縮小されてきた間も年波は元学徒や遺族に押し寄せ、4年前にはおよそ350人が参列した慰霊祭はきょうは170人と半減しました。
▽島袋淑子さん
「次々とやはり年ですし、亡くなっていきますけど、私は生きている限り戦争は絶対してはいけない、絶対だめだということを伝えていきたい」
体験者が少なくなる中、戦争の実相を伝えていくことが戦後生まれの世代に託されています。
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