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懸命に泳いでも岸に近づけない 沖に流れる「離岸流」の危険 記者が体験

◆スタジオモニター「離岸流」という言葉をご存じでしょうか。岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする際に発生する速い流れのことで離岸流に巻き込まれる水難事故が後を絶ちません。離岸流の危険性を記者が体験しました。

▽山城志穂記者
「この場所では沖への強い流れ、離岸流による水難事故が多く発生しています。離岸流とはどのくらい危険なのか実際に体験します」

糸満市の大度浜海岸で海上保安庁がマスコミ向けに離岸流の体験会を開きました。

▽山城志穂記者
「何もしていなくてもどんどんどんどん沖に流されていきます」

実際海に入ってみると潮の流れに逆らうことは難しいように感じました。

潮の流れは目に見えづらいですが色の着いた液体を流してみると沖へ流れていくのが分かります。

離岸流の流れは非常に速く、記者が懸命に泳いでも一向に岸に近づくことができません。

離岸流で沖に流された際は慌てずに体の力を抜いて浮き、救助を待つことが肝要です。

第11管区海上保安本部・島袋光和交通安全対策課長
「(岸に)戻ろうとする、慌てる行動を大きくしてしまうとそれだけ体力を使いますし、なるべく慌てずに自分の体力を温存して、流されて止まった場所で救助を待つことを心がけてほしい」

今年に入り県内で水難事故に遭った人は先月末の時点で41人と去年の同じ時期より14人多くなっています。

体験会が開かれた大度浜海岸では先月、遊泳中の男性が離岸流で沖に流され海上保安庁に救助されました。

男性はライフジャケットを着けていて命に別条はありませんでした。

海上保安庁はシュノーケリングなどを楽しむ際はライフジャケットなど浮くものを身に着けるとともに、一人では行かず、万が一のために連絡手段を確保するよう呼びかけています。

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