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朝鮮学校の生徒たちが沖縄戦について学ぶ 彫刻家の金城実さんと交流
兵庫県の朝鮮学校の生徒たちが県内の彫刻家、金城実さんのアトリエを訪れ沖縄戦で犠牲になった朝鮮人の歴史を学びました。
金城実さんは、読谷村のチビチリガマの入り口にある「世代を結ぶ平和の像」を手掛けるなど反戦平和の願いを作品を通して伝えています。
18日、修学旅行で沖縄を訪れた神戸朝鮮高級学校の生徒たちが金城さんを訪ね、平和学習が開かれました。
▽金城実さん:
『沖縄の人間と朝鮮の人間が日本の中における差別されてきた民族であるということ、同じく差別されている同士が立ち上がらなければならないっていう思いが私には強いということです』
講話で金城さんは、戦後、沖縄が本土復帰を果たすまでアメリカ施政権下で苦難の歴史を歩んだことを紹介しました。
このあと生徒たちを案内したのは「恨之碑」。
沖縄戦で犠牲になった朝鮮人や、終戦直後にスパイ容疑をかけられて惨殺された朝鮮人一家を追悼するため金城さんが制作しました。
作品は差別されてもなお人間の尊厳を失わない青年の姿を表現しています。
▽孫悠真さん:
『自分の先祖たちが本当に強い心を持って日本の社会を生きてきたんだなと感じました』
▽金和蓮さん:
『初めて金城さんにお会いしたんですが、一言一言が衝撃的で胸に突き刺さってきて、沖縄の方の話を通して私自身の存在を考えることができました』
生徒たちは歴史を学び未来に希望を見出すことが大事で、誇りを持って生きていきたいと話していました。
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