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エアコン使えずトイレ用の水も職員が運ぶ 停電長期化で高齢者施設は苦慮

沖縄電力よりますと今回の台風では県内の3分の1にあたる最大21万5800戸が停電しました。

3日午後5時現在、12万戸で停電が続いています。

こうした中、対応に苦慮しているのが高齢者などをケアする福祉施設です。

うるま市にある「SYM高齢者複合施設・煌」は、1日の夕方から停電し、丸2日が経とうとしています。

キャンプ用のライトで施設内を照らすほか、入所者が熱中症となるのを防ごうと3台の発電機をフル稼働して大型の扇風機を回しています。

▽SYMケアサポート前泊秀斗代表
「(施設内が)蒸し暑いので扇風機を回したり水分補給をいつもより多めに取ってもらうという形を取ったり」

今のところ健康状態に影響が出ている人はいないということですが、長引く停電で入所者に疲れがみられるといいます。

入所者の中には生きていく上で痰の吸引や酸素の投与が欠かせない人もいるため、電源は「生命線」です。

▽SYMケアサポート前泊秀斗代表
「機器を使って生活しているので電気がないと命に関わるということになります」

停電のため生活用水をポンプで引き上げることができず、一部の水道からしか水が出ません。

入所者がトイレの際に使う水も職員がバケツで運んでいます。

▽SYMケアサポート前泊秀斗代表
「ご飯は平時よりも簡素な感じにして洗い物がたくさん出ないようなメニューに切り替えています。電気さえあれば特に大きな問題はないので電気の復旧をただただ望むばかりです」

沖縄電力では最大1800人態勢で復旧に当たっていて、沖縄本島については5日中の復旧完了を目指していますが、今後の台風の進路によっては新たな停電が発生する恐れもあるとしています。

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