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「最も成長する時期に・・・」台風でさとうきびなど農作物の被害深刻

台風6号で農作物に大きな被害が出ています。

南城市玉城の畑ではサトウキビが長時間暴風に晒されたことで何本も折れてしまっています。

▽南城市サトウキビ生産組合玉城支部・當眞正徳支部長
「(この時期は)ひと月50センチから70センチくらい生育する生育旺盛期に当たるもんですから、それがこういう台風の災害に当たってしまうとかなり鈍化してしまって」

この時期は最もサトウキビが成長する時期ですが、折れてしまったことで蓄えられていた糖分が失われ回復するにはおよそ3か月かかるという事です。

▽當眞正徳支部長
「農家さんとしては肥料代の高騰であったり、作業機械代委託する料金の高騰。そういったことで農家さんがそれが限界に来て(栽培が)止められるというのがすごく僕らとしては危惧している」

組合によりますと南城市ではおよそ700人がサトウキビの栽培に従事していて、ほとんどの農家が被害を受けているということです。

7日午前には玉城知事がサトウキビ畑の状況を視察しました。

▽玉城知事
「農家にとっては生産コストが上昇傾向にある中でサトウキビの生育に大きな被害が出てしまったという事で農家の皆さんが非常に落胆している。どのような対応が取れるのかについても早急な対応策の取りまとめを行っていきたいと思います」

県によりますと今月4日までの台風6号による農林水産物の被害額は5億5千万円あまりで、サトウキビはおよそ4億7千万円となっています。

一方、今回の速報値には台風が再び接近して本島地方などを暴風域に巻き込んだ4日以降や久米島の被害が含まれていません。

また水産業や関連施設の被害も現在調査中としていて、被害の総額はさらに増える見通しです。

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