ゆいレール開業20年 混雑緩和・輸送力向上を図る新たな一歩
ゆいレールはこの20年で利用客数が増加した一方車内の混雑が長い期間課題となっていました。3両編成の運行が始まり快適性・利便性の向上が期待されています。
ゆいレールは2003年、那覇空港駅から首里駅の15駅で運行が始まりました。
那覇市内を中心とする慢性的な交通渋滞の緩和や定時運行によるスムーズな移動が期待されました。
乗客数は増え続け、2017年7月に初めて一日あたり5万人を突破しました。
2019年には浦添市のてだこ浦西駅までの延伸区間が開通し、新型コロナの影響で一時期落ち込んだものの再び需要が戻りました。
乗客の増加に伴い課題となっていたのが車内の混雑です。
乗り降りする客が最も多い県庁前駅では、通勤・通学ラッシュの時間帯に混雑のあまり乗車を見送る人々の姿もありました。
▽利用客は
「キャリーバッグを持っている(観光客)がだいぶ増えた。毎日隣の人とくっついて乗っているから」
「コロナが終わって、とっても混むようになりましたね。これまでみたいに大きな荷物に押しつぶされないで乗れるんじゃないかと期待しています」
「だいぶ混んでいてもうちょっと車両が欲しいなと思います。朝毎日混んでいるので、これでちょっとでも混雑が緩和されればいいなと思って期待しています」
沖縄都市モノレールの渡慶次道俊社長は「今後取り組むべき課題はまだ多い」とした上で、公共交通機関としての役割を果たしていく決意を示しました。
▽沖縄都市モノレール・渡慶次道俊社長
「きょうの記念すべき日を次なる20年の第一歩と捉え、開業以来継続している無事故・安全運行を第一に、沖縄県になくてはならない公共交通機関としての役割を果たすべく、役職員一同邁進してまいります」
3両車両の導入は利便性や快適性を高め、さらなる乗客の増加を見越した輸送力の強化を図る大きな一歩となりました。
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