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投票総数の7割が辺野古埋め立てに反対した県民投票 代表の男性は最高裁判決どう受け止める

4年前に行われた名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票。辺野古をめぐる最高裁で県の敗訴が言い渡されたことについて県民投票の実現に奔走した元山仁士郎さんに受け止めを伺いました。

▽元山仁士郎さん
「大変残念な判決でしたし、沖縄の人たちの民意だとかあるいは地方自治を踏みにじるような判決だと受け止めています」

4年前、名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票の会の当時の代表として奔走した元山仁士郎さんです。

全県的な選挙で幾度となく示された辺野古移設反対の民意を省みることなく工事が進められるなか、民意をより明確に示そうと行われた県民投票。

投票総数の約7割が反対という結果となりました。

元山さんはこの4年間、辺野古の問題や沖縄のアメリカ軍基地について各地で講演してきましたが、まだ十分に理解されていないと感じています。

「県知事や他の方々も個人で発信するというのもかなり限られて、限界が見えてしまっている。しかしながら今後も何かしらのアクションを起こしていくということを諦めるようなものではない」

完成まで12年かかるとされる辺野古の埋め立てが普天間基地の危険性を除去する唯一の解決策なのか。

7割のアメリカ軍専用施設が集中する沖縄にこの先200年も使われかねない基地を新たにつくることが本当に必要なのか。

「沖縄の人たちがどういう島で生きたいのか、あるいはそれを子や孫に残したいのかということが何よりも大事だと思いますし、沖縄の人たちが考えるべきことを考えて、辺野古の基地建設の問題に向き合っていく」

元山さんは沖縄の歴史的な背景も含めて議論を尽くしてほしいと改めて訴えています。

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