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臨任の採用につなげる学校見学会 教員不足の学校現場の負担軽減図る
沖縄県教育庁によりますと今年6月の時点で県内の公立学校で不足している教員の数は合わせて36人です。
県教育庁は小学1・2年生を1クラス30人、小学3年生から中学3年生までは35人とする独自の少人数学級を推進していますが、教員不足を理由に27校30学級でこの数を維持できていません。
教育庁は深刻な教員不足に歯止めを掛けようと採用枠を増やしたり受験資格を緩和するなどして対策しています。
さらに学校現場の負担を減らそうと臨時任用の採用を強化していて、きょう新たな取り組みを始めました。
沖縄市の小学校を見学したのは教員免許の取得を目指している人や現場を離れた元教員です。
見学会を通じて現在の学校の雰囲気を感じてもらい、臨時任用の採用へとつなげる狙いがあります。
▽長嶺鈴菜さん
「先生たちからも活力があって子どもたちもパワー貰って、学校現場の様子が見れて自分たちのためにもすごくかったなと思います」
以前、小学校で勤務した経験がある長嶺鈴菜さんです。
最近までは幼稚園に勤めていて再び小学校で働くことに関心を持ち、今回参加しました。
▽長嶺鈴菜さん
「やっぱり期間が離れた分(現場に)戻る時には不安な気持ちとかあるんですけど、再スタートするチャレンジする時にも雰囲気や感じを掴みながら戻れる事が良い機会でありがたいと思っています」
見学会では授業の進め方や校内の雰囲気について、現役の教員に直接質問する機会も設けられました。
臨時任用として採用されるには県内各地の教育事務所で登録が必要で、県教育庁は教員免許を持つ人に登録を呼び掛けています。
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