米軍基地周辺で去年1年間に測定された騒音を公表 宜野湾市上大謝名で118.8デシベル記録
県は、去年一年間に測定された嘉手納基地や普天間基地から発生した騒音の発生回数などを公表しました。調査を実施した多くの地点で夜間・早朝の騒音の発生回数や、1日あたりの騒音発生回数が昨年度を上回る結果となりました。
県は、騒音の実態を把握するため毎年、嘉手納基地と普天間基地の周辺地域合わせて37か所で測定を実施しています。
去年4月から今年3月までの間に普天間基地周辺では、上大謝名で「聴覚機能に異常をきたす」レベルとされる118.8デシベルが記録されました。
また、騒音規制措置として飛行が制限される午後10時から午前7時までに発生した騒音の回数は、13地点中6地点で前年度を上回っています。
退役するF15戦闘機の代わりに外来機の暫定配備が進む嘉手納基地では、測定した20か所のうち8か所で環境基準値を超える結果となっています。
1日あたりの騒音発生回数でみると観測地点の過半数以上で前年度を上回っていて、夜間・早朝の発生騒音回数も21地点中9地点で増加、もっとも多かった嘉手納町屋良では133.9回を記録しています。
嘉手納基地周辺の住民からは騒音が酷くなっている感じがあるとの声が聞かれた。
嘉手納基地周辺の住民:
『今日なんか朝がとても爆音が酷くて…落ちるんじゃないかと思うぐらい』
『戦闘ヘリがここ(頭上)を通っていったけど三機、基地の上を通ればいいのに住宅の上を通ったり、(外来機の)飛来で飛ぶ回数、頻度が多くなるからね、その分うるさいよ』
『私は水釜なんですけど、前は屋良ばかりだったんですけど、最近はちょっとこう(範囲が広がっている気がする)』
地域住民からは、今年に入ってからは去年にも増して騒音が激化しているとの声もあがっています。
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