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琉球ガラスの名工 稲嶺盛吉さん死去 独創的な「泡ガラス」を生み出す
琉球ガラスの職人で、現代の名工にも選ばれた稲嶺盛吉さんが9月26日、がんのため亡くなりました。83歳でした。
那覇市出身の稲嶺盛吉さんは、戦後、物が不足するなか15歳の時にガラス職人の道に進みました。
当時、工程の中で泡が入ってしまうものは欠陥品として扱われていましたが、稲嶺さんはそれを逆手に取り全体に泡を取り入れる独創的な「泡ガラス」を生み出し、琉球ガラスの芸術性を高めました。
1994年には現代の名工に選ばれました。
▽故・稲嶺盛吉さん
「この再生から生まれてくるガラスの温もりですね、味わいですね。ほんとに素朴さの中に温かさがある」
稲嶺さんは2年前にガンを患い、9月26日に自宅で亡くなりました。83歳でした。
告別式は家族のみで執り行われたということです。
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