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沖縄・本部町で60年以上愛されている”幻の豆腐” 初めて出張販売

10月2日は数字の語呂合わせで豆腐の日です。

本部町の豆腐店が60年地域に愛される味を多くの人に知ってもらいたいと初めて出張販売しました。

宜野湾市にあるハッピーモア市場に運ばれてきたのは、けさ作られたばかりのゆし豆腐。

限定販売の噂を聞きつけて開店と同時に多くの客で賑わいました。

購入客
「新聞で見てから、本部まで行けないから」
「味が濃くて、でも、柔らかい感じ。すごいソフトで美味しかった」
「美味しい。ふわふわする」
「やんばるに行ったとき、美味しいよと言って買いに行ったら無かった売り切れていてこんなに近くにあるのだったらと急いで来ました」

具志堅玲乃さん
「”幻の豆腐”とか言われることもあるので、やんばるから直送して期間限定で販売させていただきます」

幻の豆腐はどのようにして作られているのでしょうか。

まだ空に月が輝く時間から山城とうふの朝は始まります。

創業63年の山城とうふ店の味を守り続けているのが2代目の山城好充さん(73)です。

山城好充さん
「作り方はそのまま。全くそのままです」

大豆を絞って取った豆乳に火をかけて沸騰するまで待ち、そこから水を加えて温度を下げにがりを加えて豆腐を作ります。

山城好充さん
「温度管理が難しいです」

豆腐は昔ながらの味を守るために重要なのが地釜でつくること。大豆の風味を最も感じることができるそうです。

創業者である山城さんの祖母は目の前に広がる海の海水で豆腐を作っていましたが、今は独自の配合で再現しています。

山城好充さん
「にがりと塩で調整して海と同じPH(ペーハ)。オリジナルです」

にがりを入れてしばらく待つとふわふわのゆし豆腐が。最後の豆腐が容器に移される頃には空は明るくなっていました。

山城好充さん
「こだわりというか、頑固。老舗の味をそのままという感じで、だからなるべく、自分のオリジナルの豆腐を残したい。噛んで味わってくれれば、その人がリピーターになれば一番いいと思います」

創業以来初めてとなる出張販売は娘の具志堅玲乃さんの提案によるものでした。

具志堅玲乃さん
「豆腐業界がすごく大変で原価高騰も相まって、大変だ、大変だという思いがあるのですが、職人の思いをしっかり受け取ってほしいなと思って」

多くの豆腐店が厳しい経営環境に置かれる中、消費拡大に繋げて業界全体を盛り上げたいというのが具志堅さんの切なる思いです。

チャンプルーや煮付け、そして祝い事などに欠かせない食材で沖縄の食文化の一端を担う豆腐。

脈々と受け継がれてきた作り手たちの情熱がこもった豆腐を味わってみてはいかがでしょうか。

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