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来月沖縄に発足 米海兵隊の海兵沿岸連隊MLRとは
アメリカ海兵隊は沖縄に駐留する部隊の一部を改編して離島防衛の対応にあたる海兵沿岸連隊・MLRを来月発足させます。
今年1月の日米2プラス2では、沖縄に駐留する海兵隊の一部を2025年までに海兵沿岸連隊・MLRに改編することを合意しています。
これはアメリカ軍が中国を念頭に部隊を離島などに分散して展開し攻撃拠点とする機動展開前進基地作戦「EABO」に基づくもので、MLRはその実行部隊の中核を担います。
アメリカ海兵隊は18日、キャンプハンセンなどに駐留する第12海兵連隊を改編し第12海兵沿岸連隊・MLRを来月15日に発足させると発表しました。
一方、日米が2012年に合意したアメリカ軍の再編計画では沖縄に駐留する海兵隊のうち9000人が国外に移転する計画で、MLRに改編される第12海兵連隊もグアムに移転する対象となっていました。
この代わりに移転する部隊はまだ決まっておらず県は日米のこうした対応について懸念を示しています。
溜知事公室長
「統合計画で9000人がグアムやハワイに行く一つの部隊をそのまま残すという形で海兵沿岸連隊が作るという事なので、その代わりにどこが行くのかという話に全然回答がない」
県は海兵隊を移転させる計画全体に遅れが出ないないよう、政府に申し入れています。
アメリカ海兵隊はMLRの発足式を来月15日に開くことを発表し、「沖縄への新たな部隊の配備ではない」と強調しています。
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