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愛する家族を手にかけた悲劇 ハワイ県系人が沖縄戦を学ぶ
ハワイの県系人でつくるグループがきょう読谷村のチビチリガマを訪れ沖縄戦で起きた強制集団死いわゆる集団自決の歴史を学びました。
読谷村波平にある「チビチリガマ」は沖縄戦当時、およそ140人の住民が避難していましたが、アメリカ軍に捕まるのを恐れるあまりいわゆる「集団自決」が起き80人あまりが犠牲となりました。
ハワイの県系人グループ御冠船歌舞団(うくゎんしんかぶだん)は沖縄の歴史や文化を学ぶツアーの一環でチビチリガマを訪れました。
遺族会の與那覇徳雄会長が当時ガマで住民がどのように追い詰められていったかや、愛する家族を手にかけた悲惨な事実が戦後38年も語られなかった経緯などを説明しました。
チビチリガマ遺族会・與那覇徳雄会長
「死ぬために(ガマを)出たのに助かった人たちは苦しんでいくんです。ガマの惨劇を目にしたこともあって、言ってはいけない、語ってはいけないという事で38年間沈黙をしました」
與那覇会長はチビチリガマで親族を亡くしたショックから2度、自ら命を絶とうとした自身の母の体験などを語りました。
ツアー参加者
「互いを愛し家族をいたわる事に反する行為が恐怖によって引き起こされた。戦争は悲惨です。二度と起きてはならないと思う」
ハワイの人々はルーツの地・沖縄で78年前に起きた惨状に触れ、平和の尊さを噛み締めていました。
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