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自衛隊の統合演習 民間空港の利用活発に

今月始まった自衛隊による大規模な統合演習で、民間の施設を使用した訓練が全国各地で実施されています。有識者は「今後、民間施設の軍事利用はますます増えていく」と指摘しています。

13日、大分県の大分空港で行われたのは航空自衛隊の戦闘機に給油する訓練です。

滑走路上では自衛隊機のすぐそばを民間機が通る様子もみられました。

また、鹿児島県では徳之島空港を使用して航空自衛隊のF15が離着陸を繰り返す「タッチアンドゴー」と呼ばれる訓練が実施されました。

いずれの空港でも自衛隊の訓練で使用されるのは初めてです。

民間施設での訓練について、安全保障に詳しい沖縄国際大学の野添文彬准教授は「自衛隊だけでなく今後はアメリカ軍も含めて民間施設での訓練が増える」と見ています。

沖縄国際大学・野添文彬准教授
「背景にあるのが中国のミサイル能力の増強ですね。有事になれば真っ先に中国は米軍であったり自衛隊の基地を攻撃してくるわけです。これから民間施設の使用であるとか自衛隊基地の米軍の使用とかいう事は、最近新しく自衛隊が配備された先島も含めてこれからどんどん増えていくだろうと思います」

14日午後には訓練に参加したとみられる自衛隊のヘリコプターが石垣空港で燃料補給を行っていて、15日は那覇空港が攻撃を受けたと想定した滑走路の復旧訓練が予定されています。

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