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若年妊産婦を理解し支援につなげるには 那覇市でシンポジウム
10代で妊娠・出産する母親が多い現状を理解し当事者への支援につなげようと那覇市でシンポジウムが開かれました。
県内で10代で出産する母親の割合は全国平均のおよそ2倍です。
県立博物館美術館で開かれたシンポジウムでは県立中部病院の産婦人科に勤務する三浦耕子医師が若年妊産婦の現状について話しました。
県立中部病院産婦人科・三浦耕子医師
「沖縄の10代妊娠の特徴っていうのは、中絶数のほうが出産数よりも少ないんですよね。中絶(したくて)しないんじゃなくて、しないっていうことしか選べないっていうような状況」
また、若年妊産婦を支援する武輪敬心さんは幸せな家庭を築きたいと前向きな思いで妊娠した人もいるため配慮が大切だと強調しました。
豊橋技術科学大学・武輪敬心特任助教
「これからの妊娠を予防しようとする声かけや情報提供、また今妊娠していることに対するネガティブな声掛けがとても本人たちを傷つけていて、関係性が築けない背景にもなっているということがあります」
登壇した人たちは当事者が育った環境や妊娠した背景など、それぞれの状況に合わせてニーズを把握し支援する必要があると力を込めました。
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