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ひめゆり学徒を演じ平和を発信

全国中学校総合文化祭が県内で9年ぶりに開か、那覇市の安岡中学校の生徒たちはひめゆり学徒隊をテーマにした演劇を披露し平和の尊さを発信しました。

10日に行われた演劇の部には全国から9つの中学校が参加しました。

演劇の様子
「比嘉さん、あなたはひめゆり学徒隊?」「え、どうして分かるの?」

県代表の安岡中学校が披露したのは、沖縄戦に看護要員として動員され多くの女学生が命を落としたひめゆり学徒隊の演劇です。

ストーリーは現代のスマートフォンと戦場にある通信機が時空を超えて繋がり、同じ15歳のひめゆり学徒と中学生が交流するというもので、生徒たちは演じるに当たり平和祈念資料館を訪問するなど、過酷な体験をした女学生に想いを寄せてきました。

ひめゆり学徒を演じる安岡中の生徒
「私たち生き残れたんだよ、だから友達や家族の分まで生きていこう」「そうだよね、私たちの経験も友達や家族の死も無駄にできないよね」「もう二度とこんな戦争を起こしてはいけない」「私たちから変えていこう」

会場にはひめゆり平和祈念資料館の普天間館長も駆け付けました。

ひめゆり平和祈念資料館・普天間朝佳館長
「観ている人に伝わるような演技をされていて良かったなと思いました。中学生の皆さんがこんなに自分たちで生き生きと表現して、それがまた若い人に伝わると思う」

ひめゆり学徒を演じた田場望愛さん
「もう戦争は起こしてはいけない、私たちは辛い思いをしてしまった悔しさ苦しさは未来には残したくないというのを伝えられたんじゃないかなと思います」

川満くららさん
「戦争体験者なき時代が刻々と近づいている中で、自分たちの(戦争体験者から平和を繋ぐという)最大のバトンを渡されたんじゃないかなと思います」

演劇を通して戦争を追体験した生徒たち。平和を大切にする心は確かに育まれています。

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