公開日

「一生懸命がカッコイイ!」沖縄の伝統芸能つなぐ高校生たち

伝統芸能の舞踊や空手、エイサーなどをはじける笑顔や凛々しい表情で披露するエネルギーであふれる高校生がいます。

「一生懸命がカッコイイ!」を合言葉に沖縄の伝統文化の継承を担う生徒たちに新年の抱負を聞きました。

沖縄テレビの新春番組「イチャリバチョーデーJAL琉球民謡大会」にゲスト出演をした南風原高校郷土芸能部の部員たち。

獅子舞や琉球舞踊などを披露し観客を魅了しました。

南風原高校は県内で唯一、沖縄の伝統芸能を学ぶことができる郷土文化コースがあります。

今年度の高文祭では優秀賞に輝き全国大会への切符を手にするなど郷土芸能を学ぶ若者たちをけん引する存在です。

先月22日に開かれたのは郷土文化コース創設30周年の記念公演。

メンバーの中でも多くの演目に出演するのが一年生の石垣正城さんと三年生で副部長の大城千夏さんです。

石垣正城さん(1年生)
「慌てないで落ち着いて舞台でも練習した成果を発揮できたらいいなと思っています」

副部長・大城千夏さん(3年生)
「緊張はするんですけど、両親とか先生方も来るので、最後なので楽しい気持ちで出られたらいいなと思っています」

開場と同時に多くが来場する中生徒たちは本番ギリギリまで衣装の準備や立ち位置の確認などを行い、いよいよ昼の部の公演が開幕しました。

公演で生徒たちは舞踊や空手などの古武術、OB・OGによって考案された創作エイサーや地域の伝統文化を取り入れた踊りなどを披露。

獅子舞の演武では力強い動きで会場を沸かせます。

プログラムの最後を締めくくるのは地元南風原町津嘉山の大綱曳を独自にアレンジし、高文祭で(沖縄県高等学校総合文化祭)優秀賞を受賞した舞踊「御願綱」です。

観客は・・・
「とても楽しかったです最後の綱曳もとても感動しました」

(女の子)
Qどうだった?「かっこよかった」
Qどれが一番かっこよかった?「おにいちゃん」(御願綱で武士の格好をしている)

「もう全部よかったです。私は『シャーラントン』がよかったです、踊りました一緒に。学生さんたちが頑張っているから応援したいってなりました」

「孫が出ているもんだから。すごいね。30周年か、すごいね、どんどんつないでいってね(ほしい)」

石垣正城さん(1年生)
「初めてこんなにたくさんの演目に出演させてもらって、着替えや着付けも結構早着替えだったり大変だったんですけれど、いざ公演を終えてみると頑張ったなと達成感が今芽生えています。(今年は)二年生になるんですけれど自信をもって後輩たちに今持っているスキルを伝えていけたらいいなって今思っています」

そんな石垣さんの今年の目標は

「もちろん全国大会で日本一を獲ることです。全国の舞台に立つと細かいところまで見られてくるので、声を出して場の雰囲気を県大会の時よりも盛り上げて日本一を目指していきたいと思います」

副部長・大城千夏さん(3年生)
「一年前くらいから計画してきた自主公演だったので、お昼の部ですけど無事終了して今ほっとした気持ちです」

3年生の大城さんはさらに研鑽を積むためこの春から県立芸術大学に進学します。

副部長・大城千夏さん(3年生)
「個人的には大学に行っても芸能の道なので、もっと自分の技術だったり沖縄の歴史や方言なども学んでいきたいなっていうのが抱負です」

全員で掛け声)「一生懸命がカッコイイ!」

先輩から後輩へバトンを受け継ぎながら沖縄が誇る文化・芸能をフレッシュなエネルギーで未来へつないでいく若者たち。2024年の活躍にも目が離せません。

あわせて読みたい記事 ヤンバルクイナ

あなたへおすすめ! クマノミ 小 クマノミ 大きい