公開日
130年続いた目視観測が終了 自動観測へ 沖縄気象台
沖縄気象台は職員が天気を判断する「目視観測」を26日で終了し気象衛星などを用いた自動観測に切り替えました。
▽沖縄気象台観測員 森田穣さん:
「きょうは視程が悪いですよね。前線が近付いていますので。もう間もなく雨も降ってくると思いますけど」
沖縄気象台の屋上で行われた目視観測は気象台の職員が雲の量や見渡せる距離を目視で観測するものです。
毎日3時間おきに一日7回のこの業務は沖縄気象台の前身の那覇二等測候所が創設された1890年から続けられていましたが気象庁は沖縄を含む全国11地点でこれを自動化に切り替えました。
▽沖縄気象台 宮里智裕観測整備課長:
「気象レーダーや気象衛星、それを活用して総合的に大気現象の(情報を)得られるようになった」
一方、長年行われていた目視観測の終了を惜しむ声も聞かれました。
▽沖縄気象台観測員 森田穣さん:
「時代に合った流れなのかなと思っています。同じようなお天気はなかなかなない。日々新しい状況に接して勉強していましたけれども。目視観測が終わってしまうのかなと思うと残念だなという感じがします」
沖縄気象台は26日正午の観測を最後に自動観測に切り替え130年続いた目視観測の歴史に幕が下ろされました。
あわせて読みたい記事