架空請求詐欺の電話 その時女性が取った行動は
県警によりますと今年県内で発生した特殊詐欺の被害は分かっているだけで155件と去年の3倍以上で、被害総額は2億1500万円に上っています。こうした中で実際に電話を受けて詐欺を疑い被害を免れた女性が沖縄テレビの取材に一部始終を語ってくれました。
オペレーションの男「強制解約による解約違約金、またお支払いの遅延に対する遅延損害金、調査費の手数料等を含めまして、総額で29万9600円となっております。」
これはおととい30代の女性のもとに「NTTファイナンス」を名乗ってかかってきた電話です。
オペレーションの男「民事裁判のお手続きの方が明日以降、東京地方裁判所にて、行われることが決まっておりますので、本日、早急にご対応が必要となっております」
番号を見ずに電話に出た女性は自動音声の案内のあと男につなげられたため、当初詐欺とは思わなかったといいます。
「NTTファイナンスです」と言われて。NTTドコモの電話なので、もしかして先月の引き落としがされてなかったのかなと思って。」
オペレーターの男に女性は名前や家族構成などを聞きだされ、違約金などとして29万円を支払うよう求められましたが身に覚えのないサービスに女性がとった行動は。
喜屋武奈鶴記者「女性は高額な請求に疑問を抱き電話をつないだまま駆け込んだのが県警本部でした。」
県警本部で初めて電話が国際電話の番号からかけられていたことを知り、その後、警察官に電話を代わりました。
警察官「もう長いよ、ねえ?警察。」男「でしょうね」
警察官「ねえ分かるでしょ、どこからかけてるの?」男「何署の何様ですか?」
警察官「カンボジアからかけてるの?」男手「・・・」
オペレーターの男としばらく押し問答が続いたあと、警察官が電話を切りました。
今回ような身に覚えのない料金の支払いを請求する架空請求詐欺の手口だけで今年に入り県内で42件、被害総額は3500万円に上っています。被害を免れた女性は詐欺にあわないためには不審な電話は取らないでと訴えます。
「知らない電話は取らないのが一番ですね、取ってしまったら余計なことを喋ってしまったり、個人情報とか喋ってしまったりするし不安な気持ちにもなるので。」
今回のように電話で突然「裁判を起こす」と言われたとしたら焦ってしまうと思いますが、これが正常な判断をさせまいとするまさに詐欺の手口です。料金が未納でもいきなり裁判になることはありません、同じような電話があった場合は必ず詐欺を疑い1人で判断せず周りに相談してください。
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