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久志間切弁柄の上塗り始まる

首里城正殿では8日、新たに用いられる天然の顔料「久志間切弁柄」を使った上塗りが始まりました。

首里城正殿で始まったのは、久志間切弁柄の上塗りです。屋根の両端となる入母屋の破風板に漆職人たちが光を当てながら漆刷毛で丁寧に塗り進めると深みのある赤が艶めきました。

久志間切弁柄は、本島北部で採取された鉄バクテリア由来の天然の顔料で尚家の古文書に記述があり「平成の復元」時にも把握されてはいたものの、当時は詳細を解明できずその後、沖縄美ら島財団が調査・研究を続け、漆塗りの新たな知見として用いられることになりました。

弁柄は桐油と調合され、外壁の仕上げとして塗り進められます。

沖縄美ら島財団琉球文化財研究室 幸喜淳室長「天然の顔料と天然の弁柄を使って塗っているのでより往時の雰囲気に近づいたと言えるのではないかと考えています。」

首里城を鮮やかに彩る新たな赤、久志間切弁柄の上塗りは今年5月まで続きます。

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