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沖縄市長選挙 自公推す花城大輔氏が初当選 

26日に投開票された沖縄市長選挙は、前の県議会議員・花城大輔さんが30,000票あまりを獲得し初当選しました。

26日に投開票された沖縄市長選挙は、前の県議会議員で自民・公明が推薦する花城大輔さんが、玉城知事や市政野党が支援する仲村未央さんにおよそ8,000票の差をつける31,267票を獲得し、新人同士の一騎打ちを制して当選を果たしました。

花城大輔氏:
やはり桑江市長の仕事を高く評価している人が多かったということ。そして桑江市長の政治姿勢、愛されるような人柄、それがこの結果に結びついたと思っています

花城さんは、今回の選挙で先月亡くなった桑江前市長の後継として立候補し、「弔い選挙」を全面に掲げ、市政の継承・発展を訴えてきました。

花城さんは、物価高対策として掲げた市民へのプレミアム商品券の配布に真っ先に取り組みたいと述べました。

一方、玉城知事や市政野党が支援した仲村さんは、敗因について「選挙期間が短く政策の訴えが浸透しなかった」と述べました。

仲村未央さん:
選挙の争点として現市政の評価をどうするかとか、何がお互い対立点なのかっていうことについて、そういう所に辿り着かなかったというところが、市民の皆さんからすると(桑江市政の)継承を選択するということになったのではないかなという風に思います

今回の沖縄市長選の投票率は49.11%で、前回3年前をおよそ4ポイント上回っていますが、過去3番目に低くなっています。

花城大輔さんは、12月に亡くなった桑江朝千夫前市長の後継として、市政継承を掲げて、選挙戦に臨みました。

陣営では「弔い選挙」と位置づけ、追悼集会を開催するなど、前市長の10年の実績をアピールすることで、従前から指摘があった自身の知名度不足をありあまる補った形です。

また、国政与党の国会議員と連携して、国とのパイプを強調することで経済振興政策の実現性を訴え、支持を広げた形です。

仲村未央さんは高い知名度を誇り、これまでも首長選挙への待望論があがっていた有力者です。花城さんとは前の県議会議員同士で、2024年6月の県議選の沖縄市区では仲村さんが唯一10,000票を越え、トップ当選を果たしていただけに期待がかかっていました。

しかし、今回の選挙が「弔い選挙」となり、さらに超短期決戦となったことで、市政の検証や具体的な争点となる政策を打ち出すことができませんでした。投票率も49.11%と振るわず、浮動票の掘り起こしに繋げることができず、惜しくも敗れました。

選挙期間中は玉城知事も応援に入りましたが、結果につなげることはできませんでした。

玉城知事:
大変残念な結果だなと思います。こちらはこちらで一生懸命取り組んだんですが、日数も足りず、政策が十分に浸透できなかったのではないかと思います

人気・実力を兼ね備えた候補者を、玉城知事は地元・沖縄市での選挙で勝たせることができず、これは県政与党の議席を1つ減らした、それ以上の影響を与えるものと思われます。

2月には浦添市長選挙、4月にはうるま市長選挙が、さらに夏には全県選挙となる参議院選挙も控えており、今後も激しい選挙戦が予想されます。

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