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PFAS汚染源「普天間基地の蓋然性高い」県専門家会議が結論付け
「現時点でアメリカ軍とPFAS汚染との因果関係について確かなことを言えない」というのが国の回答でしたが、こちらは「基地以外考えられないと」と断言する声も上がりました。
これまで普天間基地周辺の地下水を調べるなどしてきた県の専門家会議は、4日、PFASの汚染源が普天間基地である蓋然性が高いと結論付けました。
沖縄県の専門家会議は普天間基地周辺の湧き水などから高い濃度で検出されているPFASの汚染源を調べるため観測井戸を設置するなどして得られた情報をもとに議論を重ねてきました。
これまでの調査で、普天間基地の地下には主に大きく3つの水脈があると推定されています。
このうち上流側の地下水からはこれまで高い濃度のPFASは検出されていません。
一方、普天間基地の下流側では地点によって1リットルあたり1,000ナノグラムを超えるPFASが地下水から検出されています。
4日開かれた最後の会合で専門家会議は「PFOSなどの汚染源が普天間基地である蓋然性がさらに高まった」と総括し、平田健正座長は「汚染源は普天間基地以外に考えられない」と断言しました。
また汚染源としては泡消火剤の使用が確認された格納庫や消火訓練施設と考えられるとしています。
専門家会議は今後報告書をとりまとめ、2024年度内に県に提出する予定です。
また県はこの報告を踏まえ、普天間基地周辺でのモニタリングの継続やアメリカ軍に改めて基地内への立ち入り調査を求める方針です。
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