沖縄の白黒写真をカラー化 いまと地続きの歴史感じて
沖縄戦などで撮影された古い白黒写真を彩色しカラー化した写真を紹介する本の出版を記念したトークイベントが行われました。
「カラー化写真で見る沖縄」は、戦前・戦中・戦後の沖縄を撮影した白黒写真を、AIと手動補正による彩色でカラー化した写真120枚が収められています。
13日那覇市で開かれたトークイベントでは、カラー化に取り組んだホリーニョさんが登場し、白黒写真に色を付けたきっかけを語りました。
ホリーニョさん:
僕自身は沖縄の戦前から戦後という所をどういう風に表現するかというのをめちゃくちゃ考えて、表現の仕方を手に入れようと頑張っていた
本の監修にあたった研究者たちも参加し、撮影したときの実際の色を確かめられない中で白黒写真をカラー化することには葛藤もあったようです。
古波藏契さん:
最後はやっぱり自分で作るという所が、選ぶという所が残るじゃないですか。それが忠実に再現しているわけではないのが批判としてはありえると思うんですけど。逆に「色を付けていく」というのもありうるなと思った
ホリーニョさん:
その色を信じれるかどうかかなと思っていて。おばぁから話を聞いて「だいたいこういうイメージ」という人たちにとって、白黒写真のままだと歴史の分断があるけれど、色が付くことで、自分たちが住む世界の色と向こうの色を重ねながら、つながれるとか地続きになれるっていうのが、結構自分の重要なテーマ
来場者の男性:
色が付くことによって鮮明になって、昔の事が想像できるというか、昔も同じように晴れていたんだなとか。実際に写真見てその場所に行ってみたいなと思いました。
来場者の男性:
いまの子どもたち達と何も変わらないなというのが印象的。白黒だと昔の人という感じのイメージがあるんですけど。カラーにするととっても身近に感じて。感情移入できる感じがしまし
ホリーニョさんは、「いまと地続きで繋がる、沖縄の歴史を知ってほしい」と語っていました。
ホリーニョさんは今後も出版に関連した沖縄県内外でのイベントを予定しているという事です。
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