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普天満宮洞穴から県内最古級の牙製品 旧石器時代の空白埋める鍵か
琉球列島の旧石器時代の謎を解くカギとなりそうです。宜野湾市にある普天満宮洞穴遺跡の発掘調査で18000年前には琉球列島で道具を使ったイノシシの狩猟が行われていたことがわかりました。
沖縄国際大学の考古学研究室は2022年から普天満宮の敷地にある洞窟の発掘調査を行っていて、28日2024年度の調査結果を発表しました。
出土したイノシシの骨には「カットマーク」と呼ばれる細かな傷があり、イノシシを解体する際に石器によりついたものだとみられています。
また、加工されたイノシシの牙が初めて見つかり地層の年代から18000年前から17000年ごろには琉球列島でイノシシの狩猟が行われ牙を使って道具を作っていた事が推定されるということです。
沖縄国際大学考古学研究室新里貴之教授:
旧石器時代・更新世という時代は分からないことだらけなので、こういうものを着実に積み上げていって何をしていたか、どういう文化や暮らしをしていたかというのが解明できればと思っている
考古学研究室では琉球列島の人類史の解明に向け調査を進めていくとしています。
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