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台風や線状降水帯の観測強化 研究プロジェクト始まる
沖縄で猛威をふるう台風や、2024年本島北部で大きな被害を出した線状降水帯。こうした極端な気象の観測や研究を強化するため産学官が連携した取り組みが始まりました。
台風や線状降水帯などの実態を把握し、発生メカニズムの解明や予測に繋げようとタッグを組んだのは、沖縄科学技術大学院大学OISTとNTT、そして気象庁の気象研究所です。
共同研究では線状降水帯や台風などの観測データを自律航行が可能な無人海上観測器や観測ブイを用いて海上で直接収集し、得られたデータをもとにその実態や発生メカニズムについて研究を進めます。
OISTとNTTは2021年度から共同で研究を重ねてきましたが、今回気象研究所の参加によりより精度の高い研究と異常気象の予測に繋がることが期待されます。
NTT 川添雄彦副社長:
線状降水帯あるいは台風に伴う豪雨が発生する実態を把握してメカニズムを解明していき最終的にはこれを予測していくことが非常に重要になります
3者は2025年度から4年間にわたって台風や線状降水帯を研究し、今後、段階的に観測の領域と解析対象を拡大したい考えです。
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