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戦時下の県職員の職務とは 「県庁・警察壕」で現職県職員が研修
沖縄戦当時の沖縄県職員たちはどのように公務を遂行していたのか。9日県庁などで働く職員たちが戦跡を訪ねました。
県の職員ら24人が訪れたのは那覇市の識名霊園の地下に残る「県庁・警察部壕」です。
80年前の沖縄戦でおよそ1か月間、県庁と警察の機能が移され、当時の島田叡知事などおよそ100人の職員が壕の中で職務にあたりました。
第32軍が出した首里からの南部撤退の方針に沿って、県職員も行動し、その後、島田知事は摩文仁で消息を絶ちました。
参加した県庁職員:
(柴田さん)皆さんがここに来ることに意義があると言っていた。今、県職員として働いているのは当時の人たちが頑張っ今があるのだと思いました
参加した県庁職員:
こういう劣悪な環境でも県民を思って行動する大切さを感じました
このあと参加者は、沖縄戦で殉職した県職員を祀る糸満市摩文仁の「島守の塔」を清掃し、砲弾が飛び交う中で職責を全うしようとした当時の県職員に思いを馳せ、非戦の誓いを新たにしました。
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