焼香中も響く爆音　元嘉手納町長・宮城篤実さんの告別式　

「よみがえれ嘉手納」この言葉を掲げ、５期２０年にわたって嘉手納町長を務めた気骨の政治家宮城篤実さんの告別式が１６日執り行われました。

嘉手納町の葬祭場で営まれた告別式には町民をはじめ保革を問わず多くの政治家が参列しました。

宮城篤実さんとともに嘉手納基地を抱えた自治体による「三連協」を結成した元沖縄市長の新川秀清さんは「嘉手納のために尽くした人だった」と振り返りました。

元沖縄市長　新川秀清さん：
当時嘉手納統合の問題普天間を嘉手納に統合するという事が持ち上がりましたのでこれは絶対許すわけにはいかんと。やっぱりその先頭に立ってもらったのが篤実町長であったわけです

式では宮城さんの跡を継いだ當山町長が弔辞を読み上げました。


當山宏町長：
よみがえれ嘉手納これが宮城篤実町長の掲げたスローガンでした。幾多の困難を乗り越えてその卓越した政治手腕交渉力で町の発展と町民福祉の増進に取り組んでいただきました

人々が別れを惜しむ中で、何度も静けさを切り裂いた戦闘機の爆音。

宮城篤実さんが町長として２０年間向き合った嘉手納の苦悩はいまも現実問題として突きつけられたままです。