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陸上自衛隊が不発弾爆発事故の調査結果公表 作業中の衝撃が信管に伝わったことが原因
2025年6月、沖縄県読谷村にある県の不発弾保管庫で不発弾が爆発し、自衛隊員4人が怪我をした事故について、陸上自衛隊は、不発弾に信管があるか確認する作業中の衝撃が信管に伝わったことが爆発の原因とする調査結果を公表しました。
事故は6月9日、読谷村にある県の不発弾保管庫で起きたもので、アメリカ製の75ミリ砲弾の不発弾が爆発し、陸上自衛隊第15旅団の隊員4人がけがをしました。
陸上自衛隊が10日公表した調査結果によりますと、不発弾の処分方法を検討するために、信管があるか確認する作業中に衝撃が信管に伝わった事が爆発の原因としました。
陸上自衛隊 森下泰臣陸幕長:
関係する自治体地域の皆様にご心配おかけしたことを改めてお詫び申し上げます。これまで不発弾の処理に関して一件の事故も無く、今回それが公になり我々としても重大な問題だと認識した
不発弾の処理にあたっては、爆発の恐れがあるものは自衛隊が爆破処理していますが、信管がないものなどについては外部に処分を委託しています。
今回、爆発した不発弾は腐食が著しく、信管があるか細部まで確認するためにサビを落とす作業中に爆発が起きたということです。
陸上自衛隊は再発防止策として、識別が難しい不発弾は全て爆破処分するとともに、信管に衝撃が加わる作業や、ドライバーやハンマーなどの工具の使用は禁止するとしています。
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