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【暮らしの現場から】参議院選挙に18歳の高校生が託す1票 社会や教育のあり方

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7月20日投開票の参院選に向けてシリーズでお伝えしている「暮らしの現場から」です。
今回初めて投票に臨む18歳の高校生に、目指すべき社会の在り方や今思い描いている地域教育、キャリア教育のこれからについて思いを聞きました。

那覇国際高校2年 東恩納沙奈さん:
高校生と地域をつなげる架け橋になろうと考えて立ち上げた団体です。好きを学びに変える、地域とつながる新しい感覚を養っていけたらなと思っています

先週、高校生と地域、企業をつなぐ交流イベントを開いたのは那覇国際高校に通う東恩納沙奈さん、18歳です。

東恩納さんは、地域教育やキャリア教育の推進を目的として2025年2月に立ち上げたNPO団体・CHURACTIONの代表を務めています。

CHURACTIONは沖縄の高校生が「好きを学びにできる」未来を目指して、学校の授業だけでは得られない学びの機会や生徒同士や地域、企業とのつながりの場をつくっています。

この活動のきっかけは留学先で発展した教育のかたちを目にしたことでした。

那覇国際高校2年 東恩納沙奈さん:
アルゼンチンに留学に行っていたんですけど、そのときに、アルゼンチンの地域教育に感銘を受けて

東恩納さんがアルゼンチンで体感したのは、学校と地域が主体となって職場体験を積極的に行っていたり高校生が企業のインターンシップに参加できたりなど「地域全体でキャリア教育を支えている」環境でした。

これらの体験によって将来の選択の可能性がより広がっていくことを実感したと振り返る東恩納さん。

一方、沖縄ではこうした学校外での体験が経済的事情や地域などによって大きな格差が生まれていると感じています。

那覇国際高校2年 東恩納沙奈さん:
沖縄での生活を振り返ったときに、ゆいまーるという文化があるけど、つながりが少ないと思った。学校と家の往復だったり、今まで地域のことを知らずに職業選択や進路選択が狭まっている私たちってどうなんだろう・・・と、ハッピーではないのではないかなと思った

団体を立ち上げて初めて開いた今回のイベントには、社会課題の解決や地域イベントの運営に関心のある高校生や企業も参加しました。

高校生同士の意見交換:
今回アドバイスいただきたいと思ったのは、どんな異文化体験があったら参加してみたいと思うのか。食べ物。試食会みたいな、いろんな国の伝統のごはんの試食会があったら行きたい

また、沖縄が抱える問題についてそれぞれの思いや意見が活発に交わされました。

高校生と企業の意見交換:
沖縄の子どもの貧困が課題で。貧困世帯に食料や衣服などの物資支援を定期的に行いたい。コストに関して、助成金を活用したらいいのかなと。那覇市の活動支援助成金とか、高校生でも手の出しやすい助成金のプランがあるので。私も貧困の問題に興味があって、子ども食堂を開いた

企業:
僕らの会社は、「沖縄のために」というところから出発した会社。今も子ども食堂の支援やいろんなことをやっている。今後ますます増えていくと思う。社会課題解決をしていくんだという会社は増えていくはず

東恩納さんはイベントの運営を通して、人と人がつながり、経済的事情に関わらず様々な体験ができる社会を目指したいと考えています。

那覇国際高校2年 東恩納沙奈さん:
CHURACTIONは、学校でもない、ただ地域の施設でもない、第三の居場所を目指していきたいなと思っている。まだまだスタート段階なんですけど、今後沖縄、日本、世界に地域教育、キャリア教育のスタイルをどんどん広めていけるように頑張りたい

生徒と地域が一体となってともに学び、成長し合えるような未来の実現へ政治の側からも取り組んでほしいと話します。

那覇国際高校2年 東恩納沙奈さん:
これからの沖縄に求めているのは、もっと学生と地域がつながる場づくりがほしい。実際に話をする、会話をする、つながることは大事だと思うので、学生・地域の壁を無くしていってほしい。自分が理想とする社会に一番近い政策を出している政党に、ぜひ1票を投じたい

誰もが夢を目指すことのできる社会の実現へ東恩納さんは初めての一票を投じます。

全国グルメ横丁
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