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沖縄北部医療センターの整備に向けた協議会 緩和ケア病床の設置や琉球大学病院との連携強化を確認
北部地域の医療を担う新たな拠点、公立沖縄北部医療センターの整備に向けた協議会が開かれ、センターに緩和ケア病床を設置することや琉球大学病院と連携を強化することなどが確認されました。
沖縄県や本島北部の12市町村は、安定した医療提供体制の構築に向け、県立北部病院と北部地区医師会病院を統合した公立沖縄北部医療センターを2028年度に開業することを目指しています。
17日の協議会では、北部地域のがん患者のおよそ6割が中南部で治療を受けている現状を踏まえ、緩和ケア病床を新たに設け、終末期医療にも対応できる体制を構築することが確認されました。
また医師の確保と医療の質の向上を目的に、センター内に「琉球大学病院地域医療教育センター(仮称)」を設置する計画が示されました。
琉球大学の特命教授らが常駐し、研修医の教育と診療を一体的に行うもので、2026年8月の協定締結を目指します。
一方で、物価高騰によりセンターの整備費が当初の見込みを大幅に上回っていて、一括交付金や基金の増額など国による財政支援を要請していくことにしています。
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