宮古島の陸自トップが市民に怒声 「拡声器使用の許可得たか確認」 中谷防衛相「詳細確認する」
陸上自衛隊宮古島駐屯地のトップが、市街地での訓練に抗議した市民に対し、恫喝ともとれる発言をしていたことがわかりました。
宮古島に駐屯する陸上自衛隊は6日、伊良部島などで公道を使用した訓練を実施しました。
伊良部大橋のある海の駅で市民団体が訓練に抗議していたところ、駐屯地のトップ比嘉隼人警備隊長が「施設の使用許可を取っているのか」などと市民に詰め寄りました。
宮古島駐屯地 比嘉隼人警備隊長:
あなた許可を取っているんですかって。市民の声では無くて、許可を取っているのか、まずそこを確認している。許可を取れ早く、取って来い。私はしっかり取っています。早く行ってください、まず行ってからやってください。行ってからやってください、いいですか分かりましたか?
映像が撮影された場所は、市民が利用する際に行政の許可を取る必要がないということです。
この場に居合わせた、ミサイル基地反対宮古島市民連絡会の清水早子共同代表は「恫喝するような態度だった」と証言します。
ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会 清水早子さん:
返事するまで繰り返されるような恐ろしい感じでしたから。まるで旧日本軍の、沖縄戦で壕から出ていきなさいと、沖縄戦の最中に住民を追い出した日本軍の話が頭によぎりますよ
市民団体は明日9日、宮古島駐屯地に抗議する方針です。
宮古島駐屯地は沖縄テレビの取材に対し「市民が拡声器を使用して抗議したため施設の使用許可を得ているか緊急的に確認するためだった」とし、比嘉隊長の言動が適切だったかについては「上級部隊と確認したい」と回答しました。
この件の認識について問われた中谷防衛大臣は「自衛隊と市民との間でやり取りがあった事は承知している」とし、詳細を確認すると述べました。
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