9月も暑い!気象予報士に聞く今後の見通しと熱中症対策
きょうから9月ですが、沖縄県内はすべての観測地点で30度を超えるなど、厳しい暑さとなりました。
気象予報士によりますと、この暑さはこの先もしばらく続く見通しで、熱中症対策も必要です。
渡辺マリナアナウンサー:
強い日差しが照り付けるなか、街ゆく人は日傘を差したり、帽子をかぶって対策をしています
県内では1日、那覇市で33.8度を観測するなど、25の観測地点全てで30度を超えました。
神戸からきた女性2人:
めちゃくちゃ暑いです。ほんまに。じりじりきます、いたいです。ヒリヒリする
県内在住の男性:
いたい、日差しが。外にいるときはなるべく日陰にいたりとか。もうちょっと涼しくなってほしいですね
この暑さは沖縄に限らず、東京では都心で36度を超え、埼玉県では38.3度を記録しました。
ウェザーニューズ 荒井美穂気象予報士:
なぜ沖縄では本州よりも気温が上がりにくいのかというと、沖縄は「島」であることが大きく影響しています。周りが海に囲まれていますので、海風が入りやすいんですね。そうすると気温が極端に上がりにくいんです。沖縄は気温という側面ではあまり高くはなかったんですが、油断していいかというとそうでもないんですね。「暑さ」というのは実は気温だけでは決まらないんです。気温と湿度、そして輻射熱この3つで決まるんです。輻射熱というのはあまり聞き馴染みがないかなと思うんですけど、日差しとか照り返しのことをいいます。
ですので沖縄の場合の暑さ対策としては、「日傘」帽子というところはしっかりと使っていただいて、後は湿度対策としましては風を送れるハンディファンとか団扇、あとは服装をできるだけ風通しの良いものにするというのも一つポイントかなと思います。
荒井気象予報士によりますと、9月から11月にかけて平均気温は平年より高くなる見込みで、台風も発生しやすいと見ています。
ウェザーニューズ 荒井美穂気象予報士:
今年の秋の大きなポイントは、季節の進みが遅いというところです。今年は太平洋高気圧の張り出しが強いがために、この先も沖縄付近に太平洋高気圧の縁が当たることが多くなります。沖縄への近づく数、接近数というのは平年よりも多くなる見通しです。発生する位置は、平年よりも日本よりも近い場所で発生しやすいと今年は見ています。例年はフィリピンの東の海上で対流活動が活発になりやすいんですけれども、今年はそれよりも西側のフィリピン付近、または例年よりも北側の地域日本の南の海上で対流活動が活発になりやすいんです。ですので、今年は台風が接近するまでの「備えをする時間が短い」というのが大きなポイントになります。皆さんにお願いしたいのは、普段から台風への備えをしやすい状態にしているということが大切になります。
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