残業230時間…JAおきなわ職員が過労で脳出血 労災認定、損害賠償も視野
国が示す「過労死ライン」をゆうに超える長時間労働でした。
JAおきなわに勤務する30代の男性職員が月に200時間を超える時間外労働を強いられ脳出血を発症したとして、労働災害の認定を受けた事がわかりました。
27日、沖縄県庁で会見を開いた男性職員は2025年7月、自宅のリビングで倒れ脳出血と診断されました。
すぐに手術が行われたものの、左半身に麻痺の障害が残り車椅子での生活を余儀なくされています。
JAおきなわ 男性職員:
脳出血したことにより、私たち夫婦の人生は一変しました
男性職員は自宅で倒れる1か月前から、豊見城市にあるJAおきなわの選果場で現場責任者としてマンゴーの出荷や販売業務を担当していました。
当時の勤怠管理表によりますと、男性職員は脳出血を発症する前日まで34日間連続で勤務。時間外労働は月236時間に及んでいました。
厚生労働省は健康リスクや死亡する恐れが高くなる時間外労働の目安いわゆる「過労死ライン」を月80時間としていますが、男性職員の勤務実態はこれを大きく上回ります。
那覇労働基準監督署は1月に労働災害と認定しました。
JAおきなわ 男性職員:
私自身、後遺症の影響で、光や音、臭いに敏感になり、頭痛と吐き気をすぐに感じてしまうため、日常生活すらもままならず、社会復帰もすぐにはできません
当時の勤務先は前任者が忙しさを理由に退職するなど慢性的な人員不足が続き、男性職員は倒れる数日前に複数の上司に改善を求めるメールを送りましたが、対策は取られなかったといいます。
JAおきなわ 男性職員:
なぜ何十年も同じ状況が続いたにもかかわらず、改善もなく見て見ぬ振りをしていたのか、納得のいく説明を求めたいなと思います
男性職員は今後、JAおきなわに対し損害賠償を求める訴訟を検討しています。
JAおきなわは「ご本人やご家族および関係者に心よりお詫び申し上げます」とのコメントを発表し、労務管理の検証や見直し職員の意見を反映する仕組みの整備など再発防止策を講じていくとしています。
あわせて読みたい記事

