【辺野古転覆事故】左前方から高波受けて転覆か 乗船していた男性「海面でまれに見るうねりが起きた」
16日、名護市辺野古の沖合で修学旅行生が乗った船が転覆し女子生徒と船長の2人が死亡した事故で、船は進行方向の斜め前方から高波を受けて転覆した可能性があることがわかりました。
事故当時、船に乗っていた男性は沖縄テレビの取材に対し、「急な風向きの変化によって海面でまれに見るうねりが起きた」と証言しました。
16日午前10時すぎ、名護市辺野古の沖合で「不屈」と「平和丸」の2隻が転覆しました。
船には平和学習のため同志社国際高校の18人を含む21人が乗船していて、このうち17歳の女子生徒と71歳の船長が死亡しました。
第十一管区海上保安本部への取材をもとに作成した船の航路です。
平和学習のため辺野古漁港を出航した2隻は、米軍普天間基地の移設工事の状況を見学するため縦に並んで航行していましたが、沖合1.5キロの地点で「不屈」が転覆。
その後、救助に向かった「平和丸」も続けて転覆しました。
当時、沖縄本島地方には波浪注意報が発表されていて、海上保安庁の船が撮影した映像では海面に白波が確認されていました。
捜査関係者によりますと、映像や乗船していた人への聞き取りなどから、2隻はいずれも進行方向の斜め前から高波を受け、バランスを崩して転覆したとみられるということです。
「平和丸」に乗っていた男性:
申し訳ないなと思っています。同乗していた同級生にも心の傷を負わせてしまった
事故当時「平和丸」に乗船していたという男性が沖縄テレビの取材に応じました。
「平和丸」に乗っていた男性:
仲間を失って喪失感が大きいが、それ以上に亡くなった女性はこれからだった思うので。やっぱり申し訳ないなと
男性は事故当時、この時期特有の急な風向きの変化が起きていたと証言します。
「平和丸」に乗っていた男性:
急に風が回るんですよカジマーイと言って北風が東に回っていたんです
気象庁によりますと、春先に東シナ海の低気圧が発達しながら沖縄付近を通過する際、急な風向きの変化が起こり高波が発生しやすいというこです。
男性はこうした風向きの変化がうねりを生じさせたのではないかと話します。
「平和丸」に乗っていた男性:
予報は北風なのに急に東に。東だと余計に吹きやすいんですよ。強くはないですよ4メートルだから、風速4メートル、波も0.5メートルだから。
ただ、風向きが変わったことでうねりもできやすいという諸条件はできていた。
東だけだったら事前に気を付けられる急に北から東だったから余計に気を付けづらい
事故当時、海は普段よりも荒れていたと地元の漁師も証言します。
漁師:
これはきのう揚げたやつで、本来なら、こんなに草がかかることはあまりない。それくら海の中が荒れていた
海上保安庁は当時の海の状況や風向きの変化に加え、出航判断が適切だったかも含めて捜査を続けています。
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