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【辺野古沖転覆事故】平和学習とは何か?識者「事故の検証、『学びの場』確保の上で冷静な議論を」

名護市辺野古の沖合で船2隻が転覆し2人が死亡した事故について、原因の究明が急がれる一方、平和学習の一環で生徒たちを辺野古の視察に向かわせたことについて様々な意見が上がっています。

識者は安全の確保が最優先とした上で、学びの機会が失われないよう冷静な議論が必要と話します。

事故に巻き込まれた同志社国際高校の生徒たちは、平和学習の一環で辺野古沖を視察するコースを選択していました。

学校側はコース設定の理由についてこう説明しました。

同志社国際高校 西田喜久夫校長:
京都にいてはなかなか感じにくい沖縄の実相を、見せないのではなく見せることによって各自がそのことの意味を考える機会として欲しいという思いで、沖縄の研修コースとして辺野古を取り上げておりました

あくまで生徒たちの「学びの場」であったと説明する学校側。

しかし、普天間基地の辺野古移設に反対する団体が運航する船に生徒を乗せた事への批判は事故直後から強まり、SNSなどを中心に誹謗中傷が相次いでいます。

専修大学 山田健太教授:
今回ニュースを聞きまして、大変驚くとともにですね、痛ましい事故が起きてしまったことをとても残念に思っています

言論法を専門とする専修大学の山田健太教授は、事故が起きたことに対する批判が修学旅行や平和学習そのものに及んでいると指摘します。

山田教授:
現地の実習というものがですね、一方的に叩かれている。一方的にやめさせられようとしているという風潮については、これはきちんと対峙して、学生にそういう機会を与え続け、持たせてもらいたいと思っています

沖縄戦の傷跡や今も続く過重な基地負担、平和を考える機会にしようと毎年多くの学校が訪れる沖縄。

学生たちと共に沖縄に足を運んでいる山田教授は、現地に足を運ぶ意義を強調します。

山田教授:
私たち大人が思う以上の感性というものを学生は持っていて、基礎知識を超えて、やはりその場に行った、例えば風であるとか、色であるとか、匂いであるとか、そういうものを肌身で感じることによって、その時の現場の雰囲気、あるいは状況というものを知ることがいっぱいあると言えると思っています

多様な意見や価値観を認め合うための素地をつくる、そのための機会を提供するのが教育だと山田教授は訴えます。

山田教授:
十人がが十人、みんな同じように感動しなきゃいけないのか、あるいは感動するのかといえば当然そんなことはないわけでして、その時には意味が無いと思うかもしれない。けれども積み重ねて行く事によって、色んな学び、機会をたくさん作っていくということをぜひしていかなくてはいけないし、そのための機会を摘んではいけないというふうに思っています。

山田教授は事故についての検証や学びの場の安全の確保は徹底すべきとした上で、平和教育や現場を訪れる行為の委縮につながらないよう冷静な議論が必要だと話します。

山田教授:
イメージで平和とか抗議というものを捉えるのではなくて、もう一歩踏み込んで一体平和学習って何なのか、どんなことをしているのか、きちんと見ることが大事なんだろうと思います

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