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少雨の沖縄 ダム貯水率が平年を大きく下回る

県内のダムの貯水率は現在およそ6割に留まり平年を大きく下回っています。

県民生活に直接影響する状況ではありませんが、改めて節水を心がける必要があります。

沖縄本島中部にある県が管理する倉敷ダムです。

高良琉海子記者※「高」は「はしごだか」
「貯水率が60%を切った倉敷ダムでは水位が下がり赤土部分が露出しているのが確認できます」

倉敷ダムの貯水率は56.5%で、去年の同じ時期をおよそ10パーセント下回っています。

こちらは東村にある県内最大のダム・福地ダムです。

貯水率は61%に留まり、この日は雨が降りましたが焼け石に水で、やんばるの9つダムを合わせた貯水率も下がり続け過去10年間で最も低くなっています。

沖縄地方では去年8月の台風6号の接近以降まとまった雨が降らず、特に南大東島では去年1年間の降水量が観測史上最も少なくなりました。

このため、国や県などが管理する県内11あるダムの貯水率は11日時点で60.6パーセントと平年よりもおよそ20ポイント低くなっています。(過去10年の平均値は80・2%)

沖縄渇水対策連絡協議会の担当者は、「現時点で県民生活への影響はないが、日頃から節水に取り組んでほしい」と話しています。


ところで県企業局は嘉手納基地周辺の河川などで人体に有害なPFASが高い濃度で検出されていることを受けて、おととしから中部水源からの取水を停止しています。

今後も少雨傾向が続けば、給水制限の恐れもあることから中部水源からの取水を再開できるよう準備を進めています。

ただ県企業局ではなるべくこれら水源からの取水は避けたいとしていて、再開については状況を見極めながら判断することにしています。

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