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避難範囲も大幅縮小 不発弾処理「耐爆容器」本格運用へ

鋼鉄製の容器の中で不発弾を処理する全国で初めての作業が28日に実施されました。

住民が避難する範囲を大きく縮小することが見込まれ来年度から本格的な運用が始まる見通しです。

不発弾処理に使用されたのは直径1メートルの筒型形状で、処理の際に誤って爆発しても耐えられる「耐爆容器」と呼ばれるものです。

28日、宜野湾市の宜野湾海浜公園で先月見つかったアメリカ製の5インチ艦砲弾を耐爆容器の中に入れ、処理する作業が行われました。

5インチ艦砲弾は昨年度処理された不発弾の半数以上を占めるなど県内で多く見つかっていて、耐爆容器は5インチ艦砲弾専用のものとして開発されました。

これまでの不発弾処理は地面に穴を掘って構築した壕の中で実施していたことから発見から処理に至るまでに1ヵ月ほどかかっていましたが、耐爆容器を使用すれば2週間に短縮されます。

また住民が避難する範囲もこれまでの半径88メートルから25メートルに縮小できるようになり、騒音や振動も大きく軽減されると期待されています。

松川宜野湾市長
「住民のみなさんや、あるいは行政、警察などのみなさんの負担が非常に軽くなるだろうなということでそれは非常に良かったと。またそのことも期待をしていきたいと考えています」

今回は全国で初めての試験運用となったため避難範囲は従来の半径88メートルに設定されました。

沖縄総合事務局は今後検証を重ね来年度に本格的な運用を始める計画です。

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