ダム貯水率低下で「海水淡水化」施設がフル稼働
8日午前0時時点の県内のダムの貯水率は50.9%で平年を26ポイントあまり下回っています。海水から真水を作り出す県の海水淡水化センターでは、先月からフル稼働で水を供給しています。
ダムの貯水率の低下に歯止めがかからず県企業局は中部の川や井戸などからの取水の再開を早ければ11日にも始める見通しです。こうした中、フル稼働しているのが北谷町にある海水淡水化センターです。
永田記者「こちらが海水から淡水を生み出す装置です、現在フル稼働で一日あたりおよそ3万7000トンの真水が生産されています。」
筒状の設備の中に上空650メートルまで吹き上げる程の高い圧力をかけた海水を通していきます。
海水淡水化センター垣花久好センター長「逆浸透膜というのがございまして塩分は除去して水だけを通す膜になっていますので、それを利用して真水に換えています。」
1日あたりに生産される水の量は県内で供給される量の8%あまりに相当し、4人家族で換算するとおよそ3万7000世帯分となります。一方で、フル稼働をすると平常時の6倍以上の電力が必要で増大するコストをどのように補填するかが課題となっています。
7日施設を見学に訪れた西原町の民生委員のメンバーは、水不足への不安から節水に取り組みたいと話しました。
「洗濯物をまとめて洗うとか、大切な水をみんなで今から考えないといけないのかなと思います。」「気を付けるようにしています。日常生活ではとりあえず子どもたちには流しっぱなしにしないでと言っています」
県企業局配水管理課配水班仲里茂彦班長「水は大事なライフラインとなっておりますので県民の皆様、観光でいらっしゃる皆様に対して大きな影響を与えると思っています。可能な限り断水を避ける取り組みを行っていきたいと考えています。」
県企業局では県民一人ひとりが節水に心がけてほしいと呼びかけています。
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