エンジン２基の出力低下が原因か　宮古島沖陸自ヘリ墜落　陸自が月内に公表へ

去年４月、宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落し１０人が死亡した事故について当時、ヘリのエンジン２基が相次いで出力低下に陥り事故につながったとみられることがわかりました。

この事故は去年４月視察飛行中だった陸上自衛隊のＵＨ－６０ヘリコプターが宮古島沖に墜落し乗っていた１０人全員が死亡したものです。

関係者によりますと、自衛隊の事故調査委員会がフライトレコーダーの分析などを進めた結果、２基のエンジンのうち、右側の出力が徐々に低下して喪失したのに続き、左側の出力も低下したということです。

エンジンに異常が起きても１基が正常に機能していれば飛行は可能とされますが、両方の出力が低下したため、高度を保てず墜落したものとみられます。

事故機は墜落する直前航空法で規定された最も低い高度で飛行している映像が確認されています。

陸上自衛隊は今月中にも調査報告書を公表する見通しです。