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オスプレイ飛行再開へ自治体に説明 安全性のみ強調に地元から不信感
アメリカ軍がオスプレイの飛行停止措置を解除したことを受けて沖縄防衛局は11日、関係自治体に飛行再開に向けた説明を行いました。
しかし、機体の安全性のみを強調する説明に宜野湾市の松川市長は「飛行を再開する前に再度説明が必要」との考えを示しました。
去年、鹿児島県の屋久島沖で発生した墜落事故を受け全世界でオスプレイの飛行を停止していたアメリカ軍は今月8日に、この措置を解除すると発表しました。
沖縄防衛局の伊藤局長は11日、宜野湾市の松川市長を訪ね飛行再開に向けた手続きなどを説明しました。
面談は非公開で伊藤局長は墜落事故が特定の部品の不具合が原因で機体の設計や構造に安全上の問題はないと説明したということです。
面談後、報道陣の取材に応じた松川市長は、具体的な飛行再開のスケジュールは示されなかったとしたうえで、安全への懸念は払拭されていないとの考えを示しました。
▽松川市長:
「この内容では理解とか納得という形にはなりませんよと。しっかり改めてもう一度、再開に向けては説明をいただくべく、面談でお願いしたいと申し上げました。」
松川市長は更なる説明がないまま飛行が再開される恐れについて「国との信頼関係上無いと思う」と述べました。
沖縄防衛局は県にも同様の説明を行っていて担当者によりますと、「納得できる内容ではない」として引き続き詳しい説明を求めるとしています。
玉城知事はオスプレイの飛行再開について「点検の内容や回数を増やすだけで問題解決にはならない」として配備撤回を求める考えを示しています。
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